妊娠体質になりたい人
「どうしたら妊娠体質になれるんだろう?」
「そもそも妊娠体質ってどんな体質なのかな?」
「妊娠体質になったら本当に妊娠するのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
妊娠体質に体質を改善して、妊娠したい!という妊活さんに向けての解説です。
この記事を読むことで妊娠するための身体づくりの概要を知り、とりくむことができます。
✔妊娠体質になるための知っておきたい知識
- 妊娠体質になるための取り組みを知る
- 妊娠体質がどんな体質なのかを知る
- 妊娠体質になったらどんな効果があるのかを知る
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は15年間の看護師経験と、統合医療生殖学会の柳田浩二先生の元でセラピスト向けの不妊勉強会「不妊治療の今」を学んでいます。これらの知識と経験をもとにサロンを開店してからのおよそ2年間で7割のお客様を妊娠へと導いています。
妊娠体質になるための6つのとりくみ
早寝をする&良質な睡眠とる
21時には就寝すること。さらに大事なことは、良質な睡眠が取れていること。
良質な睡眠とは ⇒ 夢を見ない、朝起きた時に疲れていない、7時間前後まとめて眠れる。
これにより自律神経が整い、妊娠に必要なホルモン分泌が正常化するからです。
生理周期が整う・基礎体温が2層になる・低温期でも36度台を保てる・体の疲労が解消する・起床時頭がすっきりしているなど
早寝をすると目に見えて徐々に身体が健康に蘇っていくのを実感できるようになります。
そうなったら妊娠しやすい身体へ半分近づいたも同然です♪
水分をたっぷりとる
体重×30㎖以上の水分をたっぷりと摂ること。
≪水の役割≫
- 老廃物を流す
- 血流を良くする
- リンパ液を滞りなく流す
- 細胞分裂や細胞液にも水が必要
身体の老廃物(ゴミ)は全体の95%が便と尿から出ていきます。
その排泄物を出すために必要なのが、水分です。
便も尿も多くは水分でできているため、水分が足りないと尿は出なくなるし便は硬くなって便秘になります。
すると体内にごみが溜まったままの状態になり、冷えてそれぞれの臓器に元気がなくなってしまい、やがては不妊の原因にもつながります。
血液やリンパ液も原料は水であり、これらかが滞りなく流れることこそが健康に秘訣であり、自律神経やホルモンバランスを正常化させてくれるのです。
人は暫く食べなくても生きていられますが、水を飲まないとすぐに命が尽きてしまうのは、水こそが命の源だからです。
高たんぱく低糖質を心掛ける
たんぱく質
たんぱく質は毎食、動物性と植物性の両方を摂ることが理想です。
- 動物性たんぱく質 ⇒ 卵・肉・魚
- 植物性たんぱく質 ⇒ 大豆や大豆製品・野菜・パン・麺など
両方摂る理由は、それぞれに含まれる必須アミノ酸の種類が違うことと、体内への吸収率が違うことです。
たんぱく質は全ての器官を作る上での必須材料です。例えばホルモンも卵子も精子も細胞膜もたんぱく質でできています。
9種類ある必須アミノ酸のどれかひとつでも不足していては、妊娠に必要なホルモンのバランスが乱れてしまったり、質の良い精子や卵子が育ちません。
そのため全ての必須アミノ酸を網羅するためにも、毎食動物性&植物性たんぱく質をしっかり摂る必要があるのです。
糖質
糖質の摂りすぎは≪糖化≫をまねき、卵子と精子の質を下げてしまいます。
理由は、摂りすぎて余った糖質が体内に溢れると、たんぱく質と結合して身体を焦がす物質に変わってしまうからです。
これを糖化というのですが、原因は糖質を多く摂りすぎると、インスリン抵抗性が悪くなり処理ができなくなります。
そのため糖が体の中に溢れてきます。
その結果ミトコンドリアが機能不全(エネルギー生産ができないこと)に陥るので、卵子の中にいる10万個ものミトコンドリアが働かなくなると、当然卵子の成長に悪影響を及ぼします。
さらに卵子も精子もたんぱく質でできているので、
溢れた糖質がくっついて卵子や精子も焦げてしまいます。
実際に糖化した卵子は元気な卵子と比べると茶色く焦げたように見えます。
この糖化は体内のあらゆるところで起こるので、やがては健康が脅かされる事態になり、妊娠どころではなくなってしまいます💦
糖質は即効性のエネルギー源ですので必要ではありますが、あくまで必要な分だけを摂取し、摂りすぎないように気を付けましょう。
目安は1日の糖質の摂取量を260g以下にすることです!
適度な運動
運動するメリット
- 卵子を育てるミトコンドリアを鍛えるため
- 血流を良くするため
- 体重を適正体重に保つため
もともと運動が好きな方は、自分の好きな運動を取り入れて下さい。
ですが、『運動は苦手。毎日なんて無理💦』という方におすすめなのがウオーキングとラジオ体操です♪
ウオーキング
大きく手を振りながら少し早足で30分以上歩きましょう。
歩くことで脳を含めた全身の血流が良くなります。
脳は全身の司令塔の役割を果たしていて、中でも大事な役割は女性ホルモンの分泌をつかさどることです。
女性ホルモンは卵子の成長や排卵、子宮内膜の成長にも大きく関わってきますので、脳の血流が良好で正常化していること、そして子宮や卵巣にも血液が十分行き届いていることは妊娠するうえで極めて重要です。
またウオーキングなどの有酸素運動をすると、脳内からセロトニンとオキシトシンというホルモンが分泌します。
このホルモンは癒しや幸せを感じると言われていて心身を安定させてくれたり、夜安らかな眠りに導いてくれる効果があります。
そもそもウォーキングは健康に良く、誰でも無料で始められて気分転換もできる素晴らしい運動法です!
日中ご自宅にいる方は、自分の好きな時間に散歩がてら毎日ウォーキングに出かけて下さい。
お仕事をされている方は、通勤の際にひと駅前で降りて歩くと、時間的にも負担をかけることなく毎日取り入れられますよ♪
ラジオ体操
ラジオ体操は体に負担の少ない、子供からお年寄りまでができる全身運動です。
第2体操まで行ってもたったの10分ですが、それでも真剣に動くと汗もかきますし最初は結構辛いと感じるほどです。
普段動かさない体の細部までをしっかりと動かし、歪んだ体幹や硬くなった腱や筋肉をしっかりとほぐしましょう。
圧迫されていた血管が解放されて、血流が良くなったり下垂気味であった臓器が定位置にもどり元気に働いてくれるようになります。
関東では朝2回・昼・15時にNHKで放送されますので、規則正しい生活をするためにも放送時間(特に朝6時30分)にテレビの前で一緒に行うことをおすすめ致します♪
身体を冷やさない
身体が冷えることで起きる問題
- 卵子が育たない
- 女性ホルモンのバランスが乱れる
- 子宮内膜が育たない
身体が冷えると血流が悪くなります。
その結果、妊娠に関わる子宮や卵巣に血液が十分運ばれなくなります。
血液の役割は熱と栄養・酸素を運ぶことです。
さらにホルモンも血流に乗って適所に運ばれます。
身体が冷えることで血流が悪くなると、それらがすべて滞ってしまうのです。
≪身体を冷やさないための対策≫
- 夏場でも空調の効いた室内では足首(三陰交)、首を冷やさないようにレッグウォーマーや靴下、腹巻、ネックウォーマーをする。
- 飲み物は温かいものか常温にする。
- お風呂に毎日入る
- 身体を温める食材を意識して摂取する癖をつける。しかし旬の食材は生でも取り入れてOK。
- セルフケアだけで難しい場合は、よもぎ蒸しや足つぼを取り入れるとより効果的です
ストレスをためない
不妊の原因は「ストレスと糖質の摂りすぎ」とも言われるほど、ストレスは絶対に良くありません。
≪ストレスが不妊の原因になる理由≫
- 身体を固く萎縮させるので、冷えや体の歪みの原因になる
- 生活習慣や食生活が乱れやすくなる
- 思考が悪い方へ向かい、鬱状態になり易い
- 臓器へのストレスにつながり、全体的に機能が低下する
- 特に心と脳と腸は深い関係があるので、下痢や便秘などの症状を起こしやすく腸内環境が乱れる。
その結果腸の隣にある子宮や卵巣にも悪影響を及ぼします。
妊活中も妊娠中も、そもそも人生のどの時期においてもストレスは万病のもとになります。
ですが現代において、ストレスのない環境など存在しないので、ストレスを受けることは前提で解消できる方法を自分なりに見つけましょう。
おすすめのストレス解消方法:その①&その②
≪何もないという方のために。。。≫
その①
好きなことを10個から20個紙に書き出してみて下さい。
その中からランダムに2つ同時に行います。
人は好きなことを2つ同時に行うと、他のことが考えられなくなる習性だそうです。
例えば・・・
- 音楽を聴きながら料理をする。
- 手芸をしながらテレビをみる。
- 掃除をしながら旅行の計画を練る。
これらはほんのいっ時余計なことを考えずに済む方法ではありますが、どうしても悶々と考え込んでしまうときには効果的です。
その②
よもぎ蒸しをすることです。
人は身体がじっくりと温まってくるとほっとして落ち着きます。
温泉に浸かった時や寒い日に口にする温かいお茶を想像すると、その感じがつかめると思います。
よもぎ蒸しにはその効果があり、実際に中からしっかりと身体を温めるので血流も良くなります。
ですがよもぎ蒸しに限らず「ここなら」「これをすると」癒される、落ち着ける、気持ちがほぐれるという場所や事柄を見つけるのは、妊活を続けて行く上でとても大事なことです。
自分に合ったものを取り入れて、上手にストレスを発散させていきましょう。
妊娠体質ってどんな体質?
こんな体が妊娠しやすい身体
- 規則正しい生活習慣が送れている身体
- 栄養のバランスがとれていて、BMI21もしくはそれに近い身体
- 冷えてなくて、血流が良い身体
- 自律神経が整い、ホルモン分泌が正常な身体
- 心身ともに健康な身体
身体がこの状態になってようやく妊娠の3大条件がクリアでき、妊娠に希望がもてるようになります。
≪妊娠の3大条件とは?≫
- 良い卵子ができること
- 子宮内膜の血流、循環が良好で適度な厚みがあること
- 精子の運動率が良いこと
妊娠体質になると得られる効果
心身ともに健康になる
妊娠しやすい身体にするということは、即ち心も体も健康になるということです。
規則正しい生活習慣とバランスの良い食事をとり続けていると、自ずと体は元気になります。
妊娠するということは、やがて出産し、その後何十年も育児をしていくことにつながります。
妊娠する前の今から健康な体をつくり、いつまでも元気でいられるように準備や努力をしておくことは、親になる責任と義務にもつながります。
妊娠への希望がもてる
妊娠体質になったら妊娠できるのかな?と期待したくなりますよね。
結論から言うと、わかりません。
ですが、妊娠するために必要な条件がそろった体になったわけなので、確実に今までよりもずっと妊娠に希望や期待がもてるようになります。
当サロンにおいては、妊娠までの期間や年齢は様々ですが、でも諦めずに地道に体質改善に取り組み、よもぎ蒸しや施術を定期的に受けて下さったお客様は、今のところ全体の7割以上の方が妊娠されています。
この数字は妊娠体質へと、改善するための取り組みをする価値に値するものではないでしょうか?
人が何かをはじめてやり続けて行くときに時いちばん大切なことは、それをやり遂げた後にどんな結果が待っているのかが見えること。
そこに今までとは違う輝いた希望が見えたら、もう少し、あともう少しと、きっと頑張れます。