妊活をはじめる&妊活をしているけど具体的に何をしたらいいのかが分からない人
「そろそろ妊活したいけど、何から始めたらいいのかな?」
「妊活ってそもそも何をすることなの?」
「妊活をはじめたらどれくらいで妊娠できるのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事のテーマ
この記事は、妊活中及び妊活をはじめるにあたり何をしたらいいのか?具体的な内容や知っておきたい知識を得たい人に向け解説です。
この記事を読むことで、妊活中に何をするべきなのかが分かるようになります。
✔本記事の内容
- 妊活とは何をすることなのか
- 妊活に一番効果的に取り組める方法
- 妊活をはじめてから、実際妊娠するまでの期間
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は15年間の看護師経験と、統合医療生殖学会の柳田浩二先生の元でセラピスト向けの不妊勉強会「不妊治療の今」を学んでいます。これらの知識と経験をもとにサロンを開店してからのおよそ2年間で7割のお客様を妊娠へと導いています。
妊活とはなにをすることなのか?
妊活とは、妊娠するための活動をすることです。
妊娠を望んで定期的にタイミングをとっても6ヶ月以上妊娠に至らない場合は、不妊かもしれないという意識をもって取り組んでいく必要があります。
≪具体的な妊娠活動とは?≫
- 婦人科へ受診をして妊娠しない原因を知る
※不妊は女性だけではなく、男性にも原因があることも多いです。そのため最初からご夫婦で不妊外来へ行かれるのもおすすめです。 - 妊娠しやすい身体づくりを始める
⇒受診した結果、身体に問題があってもなくても、6ヶ月妊娠しない時点で不妊体質であることは確かです。 - できるだけタイミングをとる
⇒治療の有無に限らず、本来人は性行為をすることで妊娠します。
つまり身体が妊娠するための準備を自然に整えるようになるので、可能な限り行いましょう
妊娠しやすい身体を作るための7つの方法
≪妊娠が成立するための3か条≫
- 質の良い卵子ができること
- 子宮内膜の血流・循環が良好で適度な厚みがあること
- 精子の運動率がいいこと
この条件に合う体にすることが妊娠しやすい身体になるということです。
方法1. 早寝をする&良質な睡眠をとる
21時には就寝すること。さらに大事なことは、良質な睡眠が取れていること。
良質な睡眠とは ⇒ 夢を見ない、朝起きた時に疲れていない、7時間前後まとめて眠れる。
これにより自律神経が整い、妊娠に必要なホルモン分泌が正常化するからです。
生理周期が整う・基礎体温が2層になる・低温期でも36度台を保てる・体の疲労が解消する・起床時頭がすっきりしているなど、早寝をすると目に見えて徐々に身体が健康に蘇っていくのを実感できるようになります。
そうなったら妊娠しやすい身体へ半分近づいたも同然です♪
方法2. 水分を摂る
体重×30㎖以上の水分をたっぷりと摂ること。
身体の老廃物(ゴミ)は全体の95%が便と尿から出ていきます。
その排泄物を流し出すために必要なのが、水分です。
便も尿も多くは水分でできているため、水分が足りないと尿は出なくなるし、便は硬くなって便秘になります。
すると体内にごみが溜まったままの状態になり、冷えてそれぞれの臓器に元気がなくなってしまい、やがては不妊の原因にもつながります。
方法3.高たんぱく低糖質の食事を心がける
たんぱく質は毎食、動物性と植物性の両方を摂ることが理想です。
- 動物性たんぱく質 ⇒ 卵・肉・魚
- 植物性たんぱく質 ⇒ 大豆や大豆製品・野菜・パン・麺など
両方摂る理由は、それぞれに含まれる必須アミノ酸の種類が違うことと、体内への吸収率が違うことです。
たんぱく質は全ての器官を作る上での必須材料です。例えばホルモンも卵子も精子も細胞膜もたんぱく質でできています。
9種類ある必須アミノ酸のどれかひとつでも不足していては、妊娠に必要なホルモンのバランスが乱れてしまったり、質の良い精子や卵子が育ちません。
そのため全ての必須アミノ酸を網羅するためにも、毎食動物性&植物性たんぱく質をしっかり摂る必要があるのです。
糖質
糖質の摂りすぎは≪糖化≫をまねき、卵子と精子の質を下げてしまいます。
理由は、摂りすぎて余った糖質が体内に溢れると、たんぱく質と結合して身体を焦がす物質に変わってしまうからです。
これを糖化というのですが、原因は糖質を多く摂りすぎると、インスリン抵抗性が悪くなり処理ができなくなります。
そのため糖が体の中に溢れてきます。
その結果ミトコンドリアが機能不全(エネルギー生産ができないこと)に陥るので、卵子の中にいる10万個ものミトコンドリアが働かなくなり、当然卵子の成長に悪影響を及ぼします。
さらに卵子も精子もたんぱく質でできているので、
溢れた糖質がくっついて卵子や精子も焦げてしまいます。
実際に糖化した卵子は元気な卵子と比べると茶色く焦げたように見えます。
この糖化は体内のあらゆるところで起こるので、やがては健康が脅かされる事態になり、妊娠どころではなくなってしまいます💦
糖質は即効性のエネルギー源ですので必要ではありますが、あくまで必要な分だけを摂取し、摂りすぎないように気を付けましょう。
目安は1日の糖質の摂取量を260g以下にすることです!
方法4.適度な運動をする
運動するメリット
- 卵子を育てるミトコンドリアを鍛えるため
- 血流を良くするため
- 体重を適正体重に保つため
もともと運動が好きな方は、自分の好きな運動を取り入れて下さい。
ですが、『運動は苦手。毎日なんて無理💦』という方におすすめなのは、ウオーキングとラジオ体操です♪
方法5.身体を冷やさない
身体が冷えることで起きる問題
- 卵子が育たない
- 女性ホルモンのバランスが乱れる
- 子宮内膜が育たない
身体が冷えると血流が悪くなります。
その結果、妊娠に関わる子宮や卵巣に血液が十分運ばれなくなります。
血液の役割は熱と栄養・酸素を運ぶことです。
さらにホルモンも血流に乗って適所に運ばれます。
身体が冷えることで血流が悪くなると、それらがすべて滞ってしまうのです。
≪身体を冷やさないための対策≫
- 夏場でも空調の効いた室内では足首(三陰交)、首を冷やさないようにレッグウォーマーや靴下、腹巻、ネックウォーマーをする。
- 飲み物は温かいものか常温にする。
- お風呂に毎日入る
- 身体を温める食材を意識して摂取する癖をつける。しかし旬の食材は生でも取り入れてOK。
- セルフケアだけで難しい場合は、よもぎ蒸しや足つぼを取り入れるとより効果的です
方法6.ストレスをためない
不妊の原因は「ストレスと糖質の摂りすぎ」とも言われるほど、ストレスは絶対に良くありません。
≪ストレスが不妊の原因になる理由≫
- 身体を固く萎縮させるので、冷えや体の歪みの原因になる
- 生活習慣や食生活が乱れやすくなる
- 思考が悪い方へ向かい、鬱状態になり易い
- 臓器へのストレスにつながり、全体的に機能が低下する
- 特に心と脳と腸は深い関係があるので、下痢や便秘などの症状を起こしやすく腸内環境が乱れる。
その結果腸の隣にある子宮や卵巣にも悪影響を及ぼします。
妊活中も妊娠中も、そもそも人生のどの時期においてもストレスは万病のもとになります。
ですが現代において、ストレスのない環境など存在しないので、ストレスを受けることは前提で解消できる方法を自分なりに見つけましょう。
方法7.代替療法を取り入れる(よもぎ蒸し&足つぼなど)
代替療法とは、医療を補ったりその代わりに行う療法のことを言います。
よもぎ蒸しや足つぼは、東洋医学に近く、体質改善においては西洋医学よりも得意としています。
ご自宅でのセルフケアに加えて一緒に取り入れることで、より一層妊娠しやすい身体への道のりがスムーズになります。
妊活するにあたり、一番の大敵であるストレスも緩和するリラクゼーション効果もありますので、ぜひ一緒に取り入れてみて下さい。
因みに代替療法には、よもぎ蒸しや足つぼのほかに、鍼灸や整体、栄養療法などがあります。
妊活を続ける期間
なぜなら、卵子が成長してから排卵するまでの期間がおよそ6ヶ月だからです。
この6か月間をかけて、じっくりと体質を改善し、質の良い卵子を育てていくのです。
6ヶ月目以降からが、いよいよ妊娠のスタートラインに立つと思ってもいいでしょう。
妊活は自費診療であり、身体だけでなく心にも大きな負担をかけます。
100%の成功率でないからこそ、始める前にどこまで自分たちが続けるのか?ということをご夫婦で話し合っておくとよいでしょう。